クレジットカード付帯の海外旅行保険活用術！海外旅行保険付きおすすめクレジットカード

クレジットカードには様々な特典サービスが付いていますが、中でもありきたりなのが海外旅行保険でしょう。

あの保険を「実際には役に立たないんじゃないの？」と思っている方も多いのですが、本当にそうなのでしょうか？実はクレジットカードに付帯する海外旅行保険って、使ってみると案外便利でお得なんですよ。

これから海外旅行保険付きのクレジットカードおすすめと、その使い方をご紹介します。ぜひこの知識を次のご旅行にお役立てください。

この記事で紹介するクレジットカードは4枚です。

• エポスカード
• 学生専用ライフカード
• アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
• 三井住友ゴールドカード（NL）

詳しくご紹介します。

クレジットカードの付帯保険とは！？海外旅行保険の使い方

クレジットカードには様々な特典や優待が付いていますが、「保険」もその一つです。特に「海外旅行保険」が、多くのクレジットカードに付帯していることはどなたもよくご存知でしょう。

先ずはこの海外旅行保険の概要と使い方を解説します。

海外旅行保険は海外旅行には絶対に必要

旅先で何かあった時のために、海外旅行前には必ず海外旅行傷害保険に加入するのが常識ですよね。

例えば旅行先で以下のようなトラブルに遭遇した時に、海外旅行保険が役に立ちます。

• 食あたりで医師の診察を受けた
• ホテルの備品を壊してしまった
• お土産で買ったバッグを盗まれた

特に海外で治療を受けると高額の医療費を請求されますから、保険に入らず海外旅行に行くのは無謀と言っても過言ではありません。

治療費用や賠償責任の補償がセットになっている

旅先での様々なトラブルに対応できるように、海外旅行傷害保険には複数の補償がセットされています。

• 傷害死亡（ケガによる死亡）
• 傷害後遺障害（ケガによる後遺障害）
• 傷害治療費用（ケガの治療）
• 疾病治療費用（病気の治療）
• 救援者費用（患者本人の移送、親族の渡航）
• 賠償責任（他人の持ち物を破損した、他人にケガを負わせた）
• 携行品損害（持ち物の盗難や破損）

付帯保険を紹介する際に「最高○○万円の海外旅行保険」と傷害死亡の補償額が引き合いに出されることが多いのですが、実はこの金額はあまり参考になりません。

海外旅行保険の中で最も重要なのは「治療費用」です。観光中に転んで捻挫したり、慣れない食べ物でお腹を壊すといったありきたりなトラブルには、傷害治療費用や疾病治療費用こそ役に立つのです。

海外では医療費が高くつきますから、万が一のことを考れば治療費用は500万円以上は欲しいところです。

航空機の延着時にも保険金がおりる！

またこれに加えて、現地で購入した品物の破損や盗難に対する補償や、航空機の延着やロストバゲージに対する補償がセットされていることもあります。

• 海外ショッピング保険（購入品の破損や盗難）
• 乗継遅延など費用（航空機の遅延など）
• 受託手荷物紛失など費用（手荷物の紛失など）

キャッシュレス診療は重要ポイント

この他にも医療費を保険金で立て替えてくれる「キャッシュレス診療」や、同行家族にも補償がおりる「家族特約」が付いている場合もあります。

特にキャッシュレス診療は、海外旅行保険には欠かすことのできない重要なサービスです。

上にあげたのは、実はすべてクレジットカードに付帯する海外旅行保険です。カードに無料で付帯する保険でも、これだけの補償を受けることが可能なんですね。

クレジットカードなら手続き不要でコストもかからない

クレジットカードに付帯する海外旅行保険には、以下のメリットがあります。

カード付帯保険は一般加入の保険とは違って、保険料の支払いや面倒な手続きが一切必要ありません。

クレジットカードの会員が海外へ行けば、何もしなくても自動的に保険が適用されるのです。これは知らないと損しますよね。また、年会費無料のクレジットカードに付帯している海外旅行保険ならコストも一切かかりません。

付帯保険は補償内容を選べない

しかしクレジットカード付帯の海外旅行保険には、以下の様なデメリットもあります。

カード付帯保険には自動付帯と利用付帯という２種類のタイプがあって、利用付帯はそのカードで旅行費用を決済しないと保険が有効になりません。

またカード付帯保険には上限額が定められているなど、一般加入保険と比べて全般にサービスが縮小気味です。

補償内容が不十分だと思ったら、料金を支払って一般保険に加入するか、あるいは他のクレジットカードの付帯保険で補償を強化することをおすすめします。保険の合算については、また後ほどご説明しますね。

海外旅行保険はクレジットカードによってかなり差がある

付帯保険の補償内容は、クレジットカードによってかなり差があります。例えば年会費無料のクレジットカードの場合、保険金の額が全般に低く、そもそも海外旅行保険が付いていないこともあります。

しかし年会費の高いクレジットカードには、年会費相応の充実した補償の海外旅行保険が付帯しています。

特にゴールド以上のクレジットカードには、保険金も高く、乗継遅延費用や家族特約までセットされていることも珍しくありません。

海外旅行関連の特典サービスも重要

クレジットカードには海外旅行保険だけでなく、海外旅行時に役立つ様々な特典も付いています。

特にゴールドカードは特典のレベルが高く、空港ラウンジや手荷物無料宅配サービス等を利用できます。

• 海外サポートデスク
• 海外レストランやホテル等の優待
• 空港ラウンジサービス
• 空港手荷物宅配無料サービス

クレジットカードを選ぶ際には、付帯保険だけでなく、海外旅行に役立つサービスもぜひチェックしてくださいね。

年会費が無料でも海外旅行保険付き！コスパの良いクレジットカード

では実際に海外旅行傷害保険が付帯するクレジットカードを見ていくことにしましょう。まずは年会費が無料の、コスパの良いカードを２枚続けてご紹介します。

これらのカードは年会費が無料ですが、ちゃんと海外旅行保険が付いています。審査も通りやすいですので、次の海外旅行時にはぜひこのカードをご活用ください。

自動付帯で疾病治療費用が最高270万円！エポスカード

エポスカードは年会費が永年無料、どなたも手に入れやすいクレジットカードです。海外旅行保険は治療費用が充実しており、特に疾病治療費用は最高270万円まで補償されます。

【エポスカード】海外旅行保険	最高補償額など
■付帯条件	自動付帯
■キャッシュレス診療	あり
■家族特約	なし
傷害死亡・後遺障害	500万円
傷害治療費用	200万円
疾病治療費用	270万円
救援者費用	100万円
賠償責任	2,000万円
携行品損害	20万円

またエポスカードの海外旅行保険には付帯条件がなく、日本を出発すれば自動的に有効になります（自動付帯）。

自動付帯の海外旅行保険には、他社カードの付帯保険と合算がしやすいのが特徴です。

２つ以上の付帯保険が有効なら、それぞれの保険会社に請求をかけることができます。結果として補償内容が合算され、保険が強化されるのです。

エポスカードの疾病治療費用も、他社カードの付帯保険と合算すれば、万が一医療費が270万円を超えても保険金で支払うことができますよ。

エポスカードと言えば赤いカードで有名でしたが、今は落ち着いた色合いの縦型にデザイン変更され、海外旅行先でも使えるタッチ決済にも対応しています。

エポスカードはカラオケなど10,000店舗の優待が利用できることでも人気が高く、マルイの店舗やネット通販では会員向けに年４回10％OFFセールが開催されます。

エポスカードは国内レジャーやショッピングにお得なカードとしてもおすすめですよ。

【学生専用ライフカード】在学中は自動付帯で海外旅行がおトク！

次にご紹介するのは学生専用ライフカードです。年会費は在学中も卒業後も永年無料で、審査の通りやすさでも人気の1枚です。

学生専用ライフカードには、以下の海外旅行保険が自動付帯します。ただしこれは在学中のみの特典で、卒業して通常カードに切り替わると海外旅行保険は付かなくなります。

治療費用も高く充実した補償内容ですが、自動付帯ですので他カードの付帯保険との合算にも使えますよ。

【学生専用ライフカード】	最高補償額など
■付帯条件	自動付帯　※在学中のみ
■キャッシュレス診療	あり
■家族特約	なし
傷害死亡・後遺障害	2,000万円
傷害治療費用	200万円
疾病治療費用	200万円
救援者費用	200万円
賠償責任	2,000万円
携行品損害	20万円

学生専用ライフカードには、海外旅行保険と合わせて全部で３つの学生特典が付いています。スマホ料金でAmazonギフト券が当たる抽選は、10人に1人の確率ですのでかなりの高倍率ですよ。

入会後1年間はポイント1.5倍ですし、卒業後して通常のライフカードに切り替わってからも、以下の特典を利用できます。

またライフカードは国内優待が豊富で、休日のお出かけやレジャーをおトクに楽しめるというメリットもあります。

海外旅行保険の充実ぶりがスゴい！海外旅行に役立つゴールドカード

次はゴールドカードを２枚ご紹介しましょう。いずれもレベルの高い海外旅行保険が付帯していて、海外旅行に大活躍します。

【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード】充実の補償＆特典

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、年会費が31,900円（税込）と高額ですが、充実した海外旅行保険とレベルの高い海外旅行特典が付いています。

以下がアメックス・ゴールドの海外旅行保険です。補償額も高いですし、航空機の遅延補償や家族特約も付いた充実の補償内容です。

家族特約付きの海外旅行保険なら、まだ家族カードを作れない18歳未満のお子さんにも保険が適用されます。

ただしアメックス・ゴールドの保険は利用付帯ですので、このカードで旅費を支払わないと保険が発動しない点にご注意ください。

【アメックス・ゴールド】	最高補償額など
■付帯条件	利用付帯
■キャッシュレス診療	あり
■家族特約	あり
傷害死亡・後遺障害	1億円
傷害治療費用	300万円
疾病治療費用	300万円
救援者費用	400万円
賠償責任	4,000万円
携行品損害	50万円
乗継遅延／出航遅延／欠航／搭乗不能費用	2万円
受託手荷物遅延費用	2万円
受託手荷物紛失費用	4万円

アメックス・ゴールドには、海外旅行保険以外にも以下の保険が付帯します。

• 国内旅行保険
• スマートフォン・プロテクション
• ショッピング・プロテクション
• リターン・プロテクション
• キャンセル・プロテクション

また付帯保険だけでなく、海外旅行や日々の生活に役立つサービスもドッサリです！中でもゴールド・ダイニングby招待日和は人気が高く、2名以上のコース料理の予約で1名分が無料になります。

• 空港ラウンジサービス
• プライオリティ・パス：登録＋年2回無料
• オーバーシーズ・アシスト（海外サポート）
• POCKETALKなど海外レンタル優待サービス
• 手荷物無料宅配：出国/帰国いずれも1個無料
• 空港ポーター：無料
• 空港クローク：無料
• 空港パーキング：割引
• エアポート送迎：タクシー料金が定額運賃
• ゴールド・ダイニングby招待日和：1名分が無料
• スターバックス特典：継続時にチケット3,000円分プレゼント
• 高台寺塔頭 圓徳院　客殿：同伴者3名まで利用可能

【三井住友ゴールドカード（NL）】100万円利用で年会費永年無料

三井住友ゴールドカード（NL）は、セキュリティ性の高いナンバーレスのゴールドカードで、裏面にも表面にもカード番号が記載されていません。

年会費は5,500円（税込）とお手頃価格で、しかも年に100万円以上カードを使えば、それ以降の年会費は永年無料となります。

100万円利用の対象期間はカード加入月の11ヵ月後の末までで、達成年は入会初年度以降でも構いません。家族で海外旅行に行く年度に狙えば、達成は難しくなさそうです。

以下は三井住友ゴールドカード（NL）の海外旅行保険です。

【三井住友ゴールドカード（NL）】	最高補償額など
■付帯条件	利用付帯
■キャッシュレス診療	あり
■家族特約	なし
傷害死亡・後遺障害	2,000万円
傷害治療費用	100万円
疾病治療費用	100万円
救援者費用	150万円
賠償責任	2,500万円
携行品損害	20万円

この海外旅行保険は利用付帯ですので、三井住友ゴールドカード（NL）で旅費を決済しないと有効になりません。治療費用の金額が低いため、エポスカードなど自動付帯の保険と合算すると良いでしょう。

三井住友ゴールドカード（NL）には海外旅行保険の他に、以下の保険が付帯します。

• 国内旅行保険：最高2,000万円
• お買物安心保険：300万円まで

三井住友ゴールドカード（NL）は国内空港のラウンジが使えますし、この通りポイントアップのチャンスが豊富で還元率にも期待できます。

• 空港ラウンジサービス
• コンビニ３社とマクドナルドでポイント5倍
• 対象店舗でタッチ決済するとポイント10倍
• ココイコ！に事前エントリーでポイント加算
• 選べる3店舗でポイント2倍

クレジットカードの海外旅行保険は利用価値が高くておトクです！

クレジットカードに無料で付いてくる海外旅行保険は、あまり利用されないサービスの一つかもしれません。しかし案外利用価値の高いものだということが、これで解っていただけたと思います。

付帯保険を実際に利用するためには、付帯条件など保険の性質をよく理解することが大切なんですね。

また複数の保険を合算できるという知識があれば、クレジットカードの海外旅行保険をフルに生かすことができるでしょう。お手持ちのカードの付帯保険を、ぜひ今一度見直してください。